tsurfの機械設計研究室

サーボモーターやエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです

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ボールネジを使ったモーターによる直動機構の仕組み

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のtsurfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。
ボールネジを使ったモーターによる
直動機構の仕組み

 

⇩本記事は機械設計初心者の方で以下の方にオススメです⇩

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とある
初心者機械設計者

なんでモーターとボールネジ
の組み合わせで直動するんだろう

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人TSURF

以下を なるべく
わかりやすく説明します

  • ボールネジを使うと、なぜモーターで直動運動するのか? 
  • 同じ直動運動するエアシリンダーと何が違うのか?
  • モーターで直動させるための部品の概要 

 

 

①結論

⇩ボールネジ機構の例です⇩

f:id:tsurf:20220306133328p:plain

原理としては 単純で以下となります。

右手にボルト 左手にナットを持ちます。
この時にナットを回転させないようにしてボルトを回すと 
ナットが前後します。

f:id:tsurf:20220306140904p:plain

 

では 今の動きを 実際の機構に置き換えます

ボルトを廻す右手 モーター
ボルトとナット ボールネジ
ナットの回転を止め
ナットを前後にスライド
させる左手
LMガイド

では 次章で各部の解説をします。

 

 

②モーターによる直動機構要素:ボールネジ

概要

ボールネジは、主に以下で構成されます。

f:id:tsurf:20220306094825p:plain

モーターによる回転をナットを通じ
後述のLMガイドに伝え直動運動に
変換する部品です。

 

ナット部に循環するボールが内蔵されており 
これで回転動作をスムーズにさせています。

 

選定について

ボールネジは購入品となります。
以下が、主な選定要素となります。

伝えるトルク ネジやナットの太さの指定
直動スピード

リードピッチの指定

リードピッチが大きくなると スピードが上がりますが

必要トルクが大きくなります

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ストローク

ネジの長さの指定

取り付け方法

端面の形状の指定

仕様図を提示すれば特注品も対応してくれます

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モーターによる直動機構要素:LMガイド

概要

LMガイドは、主に以下で構成されます。

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LMレールの上を スライドブロックがスライドする 
直動精度がある部品です。

ナット部に循環するボールが内蔵されており 
これで直動動作をスムーズにさせています。

 

ボールネジによる回転に対して 
ナットの回転を止めて、LMブロックの直動移動に
変換します。

ですので 
ボールネジのナットと、この部品を連結します

 

選定について

LMガイドは 購入品です 

 

以下が 主な選定要素となります

耐荷重
耐モーメント
サイズの大きさ
移動量 レールの長さ

 

 

モーターによる直動機構要素:モーター

回転運動の動力源となるものです

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モーターは当然購入品です。

必要トルクによって、様々なサイズがラインナップ
されています。

 

サーボモーターのトルク計算については、
⇩以下の記事を御参照ください⇩

 

 

⑤直動機構としてモーターを採用する場合

原則として 以下であればモーターを使います

  • 複数点の停止位置があり、精度が必要
  • 加速度や速度の数値管理が必要
  • プロセス毎に速度を変更させる

 

電気で制御する駆動機器なので
エアシリンダと違い、
以下の様々な運用が可能となります。

  • 中間停止したい場合、回転を止めれば簡単にできます。

  • サーボモーターやステッピングモーターを使えば
    複数点の停止位置も精度が出せます。
    ⇩以下の記事を御参照ください⇩
  • 速度や加速度の制御や管理やもちろん
    任意位置で速度を変更させたりと、様々な運用が可能です

 

 

⑥まとめ

  • モーターとボールネジを組み合わせることにより
    直動運動ができます。
  • モーター回転の電気による制御なので 
    停止位置や速度制御などが自由にでき
    動作の自由度の幅が広がります。
  • サーボモーターやステッピングモーターにすれば
    停止位置の精度をだせます。
  • 直動させる原理は簡単で
    ネジを回して ナットを回り止めさせればナットは
    スライドさせます
  • ネジとナットを、ボールネジに置き換えます
  • ネジを回す手を、モーターに置き換えます
  • ナットを回りどめさせ、
    スライドさせる左手をLMガイドに置き換えます

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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