tsurfの機械設計研究室

サーボモーターやエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです

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【ソリッドワークス】仮想構成部品の保存上の注意 (2024.12.15大更新)

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のT.surfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。
【ソリッドワークス】
仮想構成部品の保存上の注意

 

管理人的には
ソリッドワークスを含むヒストリーCAD全般を
おススメしません。

管理人おススメの3DCADはノンヒストリーCADである
富士通I-CADです。

本記事は、ソリッドワークスを使わざるを得ない機械設計者
に向けて以下を発信します。

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

管理人T.surf

ソリッドワークスは
本当に困ったCADです。

仮想構成部品の
確実な保存は、
ある設定と下準備
が必要です。

 

 

①仮想構成部品が保存されない場合がある

ソリッドワークスで仮想構成部品を
運用していると 

管理人T.surf

あれ?
保存されていねー

という現象に遭遇する場合があります。

 

これについては、

  • ある設定をする
  • 保存の前に再読み込みしないという再読み込み

をすれば、
確実に仮想構成部品を保存できるようになります。

 

保存の前の再読み込みをしないとう再読み込みに
ついては後に解説するとして

まずは ある設定について解説します。

 

そのある設定とは保存時のダイアログ
表示させるようにする設定です。

 

実は本来であれば、アセンブリを保存する時に
以下のようなダイアログボックスが開くはずです。

この時に
〇内部に保存(アセンブリ内で)

の〇にチェックをつけて以下の状態で
◉内部に保存(アセンブリ内で)

ボタンを押すと
仮想構成部品が、ちゃんと保存されます。

 

この表示が出なお場合、そのユーザーは
🔲以後、このメッセージを表示させない

にレ点をいれて
を押してしまったために
この表示が出ないのです。

 

それによって、仮想構成部品が保存されない
現象が多発します。

 

 

②基本設定 ダイアログボックスの再表示

そこで、
上記のメッセージを再表示する設定をしましょう。

歯車マークの設定から設定に入ります。

システムオプションタブ内の
エラー/メッセージ/警告
  ↳閉じられたメッセージ

をクリックします。

すると、いままで非表示に設定した
ダイアログメッセ―ジの一覧が出ますので

対応したメッセージを再表示に
できます。

以上が基本的な設定で
次項より 仮想構成部品を確実に保存する方法を
解説します。

 

 

③仮想構成部品 確実な保存方法

実際の保存の前に
ファイルの再読み込みと言うコマンドをクリックします。

ツールバーファイルの中にあります。
ショートカットバーに入れてもいいです。

 

すると以下のウィンドウが開きますので
その中の
参照を表示をクリックします。

すると ファイルの一覧が表示され、
左にチェックボックスが現れます。

この時に
チェックボックスにチェックを入れたまま
下のOKをクリックしてはいけません。

現在の作業内容が失われ 以前に保存した状態に
戻ってしまいます。

 

かならず全てのファイル名のチェックボックスの
チェックを外します。

一番上部のチェックボックスを外すと
全てのファイルのチェックボックスを一括で
外すことが可能となります。

この状態でOKをクリックします。

 

その後に
フルアセンブリの編集状態で
保存しましょう。

 

どうやら バグにより
仮想構成部品が正しく表示されていない場合が
あるらしく その状態で保存すると
見事に保存されていないということになるらしいです。

 

ですが 先に御紹介した方法
つまり、ファイル再読み込みからチェックボックスを
外した状態で再読み込みしないという再読み込み操作
を行うことで

仮想構成部品が正しく表示され確実に保存できる
ということらしいです。

まったく このCADは・・・

 

 

④確認

保存した後に先ほどの
再読み込みを選択します。

 

すると以下のウィンドウが開きますので
その中の
参照を表示をクリックします。

 

すると参照の表示の蘭が以下の選択画面に
切り替わりますので
デフォルトをクリックします。

 

すると以下のようなウィンドウが
開きますので、
保存が必要なファイルを選択します。

 

すると、
保存されないファイルが赤枠の中に表示されます。

 

そして、この操作は
保存されない仮想構成部品を確認するだけ
ですので、確認が終わったら何も実行せずに
⇒キャンセルで前の状態のもどりましょう。

保存されていないファイルに関しては
読み取り専用の個所にチェックされているだけの
ものであるはずだと思います。

 

 

⑤仮想構成部品について補足

仮想構成部品は
アセンブリに保存されるパーツファイルで
外部リンクを持ちません。

 

以下の記事を御参照願います。

 

いちいち外部に保存されないので、
管理人的にはメインはトップダウン設計における
2Dレイアウトに利用しています。

(アセンブリタブのレイアウト機能は使えない)

 

また設計の初期では、
検討して作成した部品が最終的にいらない場合も
あるので、

新規外部ファイルの作成の手間が省け、
気軽に削除、名前の変更などができます。

 

外部リンク地獄のソリッドワークスにおいて
設計初期の作業について、
典型的なヒストリーCADらしい
拘束地獄とリンク地獄
をほんの少し和らげるいわゆる便利機能レベル
のものです。

 

 

⑥最後に

ソリッドワークスは本当に困ったCADです。
ソリッドワークスを含むヒストリーCADは以下の理由により
使いづらいです。

  • パラメトリック設計は大変更であればあるほど
    機能しない
  • パラメトリック設計は大規模アセンブリであれば
    あるほど機能しない
  • 上記のパラメトリック設計を成り立たたすために
    CADの操作に自由度がない
  • そのためかえってノンヒストリーCADよりも
    モデリングに莫大な時間がかかってしまう。

上記のヒストリーCADに困っている設計者に向けて
ソリッドワークスを使えるための情報を
発信していきます。

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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