本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のtsurfと言います。
今回は 以下に関する記事です。
これから機械設計技術者を目指す方へ
機械設計に就く前から向き不向きはわからない
補足:私自身の体験談
⇩本記事は以下の方にオススメです⇩
自分って機械設計に
向いているのかな
⇩本記事を読むと以下が わかります⇩
本記事は就活生や機械設計業界に
転職を考えている方向けです。
向き 不向きは実際に
その職についてみないと
わかりません。
①結論
機械設計という職業に就いた後で、
『自分には向いてなかった』と、わかることはあります。
しかし、機械設計の職業に就く前の段階において
機械設計をやってみてもない段階から
『向き 不向き』については、語れないと思っています。
後述しますが、
- ○○が好き
- ○○を苦にしない
というものが、『だから機械設計に向いている』
というデータ的 論理的根拠が、そもそもありません。
そもそも
何を持って『○○が好き』と言えるのでしょうか?
何をもって『○○を苦にしない』と言えるのでしょうか?
あまり、こういった断定的な文章は気にせず、
『自分がやりたい』と思った職業に、
就くほうがいいと思います。
基本的に機械設計に関わらず、
どんな職業でも、自己責任での選択となります。
従って、やりたいことには自信と希望を持って、
チャレンジしていくしかないのではないでしょうか?
機械設計に就いた後で『自分に向いてなかった』となったとしても
自身で決めた結果なのですから、
後悔はしたとしても、納得がいくと思います。
しかし、その職業に就く前から
『向き 不向き』に拘って、他人の意見に流される
のだけは、共感できません。
仮に後悔はしなくて済んだとしても、
納得できる人生でしょうか?
②よく言われている論
概要
機械設計に向いているとして、よく聞くのが以下です。
- 機械が好き
- 探求心がある
- クリエイティブ的なものが好き
- 物理が得意
- コミュニケーション能力がある
これらについて、少し考察してみましょう。
私自身が、当てはまっているかどうかについても
同時に考察していきます。
機械が好き
まず、機械が好きというのは、どういった人達なのでしょう。
幼少期から機械に触れている環境の方なら、
そういった方もいるのかもしれません。
しかし、だいたいは大学の学部や実際の仕事に就くなりして、
やっと機械に触れる機会があるのではないでしょうか?
ちなみに私は、この仕事に着いてみて
初めて機械と言うものを見たくらいです。
しかも、『機械が好きか?』と言われれば
あくまでも仕事上の興味に過ぎません。
探求心がある
これも、何を持って探求心があると言えるのでしょう。
みなさん自分が興味のあることには、とことん調べたり
すると思います。
ただし、それが実際の仕事となった場合に、
その探求心が活かされるかどうかは、また別問題です。
つまり、普段 個々人が思っている探求心と
実際に仕事における探求心は別なのだと思います。
クリエイティブ的なことが好き
これに関しては、
確かに、こういった嗜好があることに越したことはありません。
が、これも何を持って
クリエイティブ的なことが好きといえるのでしょうか?
よほど好きが高じて、自作で何か作ってしまい、
ましてやそれを、販売までしたことがあるのなら
『クリエイティブなことが好き』と言えるのかもしれません。
しかし、実際の機械設計において、
あなたの思っているクリエイティブと
機械設計の持つクリエイティブな部分が
一致するのかどうかです。
ちなみに私は、最初から
自分がクリエイティブな事が好きだったかどうかは
わかりませんでした。
機械設計を初めてから
クリエイティブの楽しさがわかりました。
つまり、これも実際に仕事をしてみないとわかりません。
物理が得意
最初っから、
物理が得意であることに越したことはありません。
しかし、
『機械設計における物理』に関わらず必要な知識は、
仕事の中で会社が教育するというのが本来の姿です。
それは、機械設計たがら~というわけではなく、
どんな職種のどんな知識の習得においてもです。
ちやみに私は 物理が好きで、覚えていましたので
会社から教えてもらうということは、ありませんでした。
そもそも 周りは、高校レベルの物理ですら知らないで
機械設計をしていた方が大半でしたし。
自慢になってしまいますが、
エアシリンダの選定計算やモーターの選定計算なども
高校物理が根底にあるので、自分で調べただけで
すんなりと、理解ができました。
だからといって、機械設計の職に就く前から
物理が得意である必要はありません。
機械設計の職に就いた後でも、
いくらでも勉強する機会はあります。
コミュニケーション能力
確かに、機械設計は、コミュニケーションが必要です。
- お客様へのプレゼンや説明などの
説得するコミュニケーション - 制御や電気なども絡んでくるので、
電気担当や制御担当との連携のためのコミュニケーション
しかし、コミュニケーションというのであれば、
機械設計だけではないでしょう。
よほど 特殊な職業でなければ、どんな職業においても、
ほぼほぼ必須な能力です。
ちなみに私は、
どちらかと言うと最初は、
コミュニケーション能力は高いほうではありませんでした。
結果的には 仕事を通じて、
コミュニケーション能力を身につけてきました。
③私自身はどうなのか
上述してきたとおり、
私自身は、機械設計と言う職業につくにあたって当初は
- 特に機械が好きと言うわけでもなかった
- 自分に探求心があるかどうかなんて、最初はわからなかった。
- 機械設計を初めてみてクリエイティブなことにやりがいを感じた。
- 最初は、コミュニケーション能力は低かった
- 物理は高校物理を覚えていたので多少得意であった
という 物理が多少得意という以外は、
およそ機械設計に向いていない部類だと思います。
ではなぜ 機械設計という仕事を選んだのか?
技術職だし、給料高そうだな
と思ったからです。
きっかけ なんて
案外こんなもんだったりするのではないでしょうか?
正直 『機械設計が自分に向いているのか』
なんて自分ではわからないものです。
しかし、
仕事って単純に『好き嫌い』や『向き不向き』だけでは
語り切れないんですよね。
- 将来 自分で起業できる可能性を見いだしたり
- その職ならではの雰囲気であったり、
- 成長する実感を感じ、その先の可能性を模索したり
- 技術職であれば奥の深さに 探求心を見出したり
そういった意味でも、機械設計に関わらず、
その職業に就く前から、『向き 不向き』に拘る必要は
無いと思います。
④機械設計者になるにあたって不安な方へ
これから機械設計の職につくにあたり、不安な気持ちが
強いのは理解できます。
それゆえにネットで、
- 機械設計に対して向き不向き
- 機械設計になるにあたり必要なスキル
上記を、検索してしまう気持ちは痛いほどわかります。
しかし、ネット上にはどういうつもりか知りませんが
機械設計を、やたら敷居を高くしてみせることにより、
上から目線で、これから機械設計を目指す人を
委縮させてしまうような
心無いネット記事があるのも残念な事実です。
ですが、恐れずに期待と希望を持って、
業務に取り組んでいってください。
本ブログでは そうった機械設計業界が不安な
新卒の方や、未経験転職の方を応援します。
以下 本ブログの技術記事へのリンク集です。
- 高校物理
- サーボモーターの選定計算
- エアシリンダの選定計算
- その他 機械設計に必要な知識
等を、記事にまとめています。
⑤よく言われている
必要なスキル(4大力学などについて)
⇩以下を御参照ください⇩
⑥まとめ
- 機械設計を経験してから不向きと感じることはある
- しかし その職を経験してない段階から向き 不向きを
考えることには、違和感がある - なぜなら、仕事って単純な好き嫌いや向き不向きだけでは語れない
- 自身がやりたいと思った職に、自身と希望を持って
チャレンジしていくしかない - 例え、後で『不向きだった』とわかったとしても、
自身で選択した結果なのだから、後悔はあったとても
納得できるはず - しかし、向き不向きを真に受けて、あきらめたら
後悔はしないだろうが 納得できるだろうか?
本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。