tsurfの機械設計研究室

サーボモーターやエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです

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ソリッドワークスに搭載されているレイアウトスケッチが実用的ではない理由

今回は以下に関する記事です。
ソリッドワークスに搭載されている
レイアウトスケッチが実用的ではない理由

 

管理人T.Surf

メーカー側は
実際のトップダウン設計
を理解できないのなら
CAD自体の自由度を
優先させるべきだった
のです。

 

 

①結論

ソリッドワークスヘルプを見ると
レイアウトスケッチという機能を使うことで
トップダウン設計が可能とあります。

 

ですが、
実際にはこのレイアウトスケッチは
実用レベルのものではありません。

 

そして、管理人の周囲で
レイアウトスケッチを使っている人を
見たことありません。

 

ソリッドワークスにおける
レイアウトスケッチ機能が実用的ではない理由
ですが、以下につきます。

  • 根本的に3Dスケッチで自由度がない
  • ソリッドワークスヘルプが
    怪文書でレイアウトスケッチの使用法が不明

 

特に3Dスケッチ自体に自由度がない
ことに問題があるのです。

 

トップダウン設計における2Dレイアウトには、
2D機能自体の絶対的な自由度の高さが必要です。

ソリッドワークスの自由度のなさは
この2Dレイアウト機能にも施されている
ということですね。

 

なお、本当のトップダウン設計については
以下の記事を御参照ください

もともと この手のヒストリーCADの前提としている
設計手法は、
パラメトリック設計とボトムアップ設計の合わせ技
なのですが・・・

さずがにあまりにも非現実的で
設計者からトップダウン設計への要望があったのでしょう。

このレイアウトスケッチ機能を実装したと思うのですが・・。

 

なお、レイアウトスケッチ自体は
挿入⇒レイアウトから可能となります。

 

 

②ワイヤーフレームでレイアウトをやんねーから

そもそも、なんで3Dスケッチなんでしょうか?

メーカー側は勘違いしているようですが
構想レイアウトを2Dで行うと言っても

ワイヤーフレームで検討するわけでは
ありません。

 

そもそも2Dは

  • 上面から見た機構配置レイアウト
  • 機構が成り立つ複数の検討断面

というように それぞれの面視や断面毎に
別々に検討できる自由度の高さがあります。

 

この自由度の高さにより
一つずつ整理しながら、確実な構想検討を
進めていく
ことが可能なんですね。

と言うことと

そもそも人間の頭は、3D構造をイメージできる
構造をしていません。

 

ですので
結果論として、1つ次元を落として2D平面で
考えたほうが
構想検討であれば、
かえって早く進みます。

 

と言う事で、2Dで検討したほうが
質の高い構想検討を短時間で行うこと
可能なんです。

 

ワイヤーフレームじゃないんですよ。

そもそもワイヤーフレームで検討するくらいなら
最初っから3Dで設計しているでしょう。

それができないから2Dで構想レイアウトを
したいんですけどね。

 

 

③3Dスケッチだとしてもさ

なんで投影できないんだよ

そもそも ソリッドワークスの3Dスケッチ自体
投影ができません。
(ソリッドワークス造語でエンティティ変換)

これが致命的な欠陥です。

そもそも 3Dスケッチだとしても、
なぜ投影ができないのか不思議で仕方ない
のですが

 

3DCADのトップダウン設計における
2Dレイアウトにおいて投影は

  • 2Dの側面図の作成のためだったり
  • 複数の断面で同じ線を作成する手間を省いたり

非常に重要で絶対的に大事な機能です。

 

この投影ができないというだけで
実用的ではないことが確定なんですよ。

 

なんで断面毎に管理できないんだよ

全体構想の時点では、当然のこととして
サブアセンブリも決まっていない0の段階ですので

複数の検討断面が出来上がっていくにつれて

機械設計者

ここは
サブアセンブリにしよう

などの話になっていくわけです。

その時に 
サブアセンブリに関連のある検討断面を
まとめて 一括で表示/非表示を行えるように
したいのですが、

ソリッドワークスのレイアウトスケッチ機能では

機械設計者

今は必要ない
このスケッチを
非表示にしよう

ということができないらしいんですね。

 

メーカー側は、トップダウン設計における
2Dレイアウトをどのように考えているのか不明です。

普通に装置の全体構想を2Dでやろうとすると
無数の検討断面が作成されることになり、
画面表示がえらいことになります。

なので、今は必要ない検討断面を非表示にして
画面を見やすくするために

断面毎に表示や非表示などにする管理機能が
必要なんですよ。

 

 

④そもそも レイアウトスケッチ機能が存在することがおかしくね?

例えば ノンヒストリーCADの最高峰
(いや、3DCADの最高峰と言い換えることも可)
であるI-CADであれば

そもそも レイアウト専用に特にそのような機能を
設けてはいません。

 

自由度が高いので、こっちがやりたいように
何でもできるからです。

 

ですので、レイアウトスケッチ機能
というものがあること自体

 

このCADには自由度が、
まったくありません

と宣言しているようなものです。

しかも、
せっかく設けたレイアウトスケッチ機能が
3Dスケッチで自由度がない
時点で

 

管理人T.Surf

・・・・

 

という状態です。

 

 

⑤レイアウトスケッチ使ってる奴見たことねー

と、いう事で
管理人は、ソリッドワークスを使っている
(いや、正確に言うと使わざるを得ない)
社員に、この機能を使っているか
聞いてみました。

 

以下 回答です。

同僚A

なにそれ?

 

同僚B

言ってることが
よくわかんないけど
とにかく
3D部品をぶっこんで
設計しているよ
(ボトムアップ設計)

 

などの回答が多く
そもそも知らないが圧倒的に多かったです。

 

それはそうでしょう。
ソリッドワークスヘルプが怪文書な上に

ソリッドワークスから3DCADを始めた人に
とって、そもそもトップダウン設計自体を
知らないのです。

 

 

⑥管理人の対策

管理人は会社に対して常にI-CADに変更すべき
ことを提案していますが、

ソリッドワークスを使わざるをえない現状では
実用的ではないレイアウトスケッチを使用せず
以下のような方法で
なんとかトップダウン設計を実現しています。

それでも 相当大変であることには変わりありません。

 

 

⑦まとめ 自由度さえくれれば後はこっちでやるから

なぜソリッドワークスのレイアウトスケッチは
実用的ではないのでしょうか?

それは、実際のトップダウン設計を理解していない
からだと思われます。

そして、理解していないにも関わらず
レイアウトスケッチ機能という限定された機能に
してしまったからですね。

 

管理人はCADメーカー側が、実際の機械設計業務を
理解できないことは、仕方がないことだと思います。

おそらくですが、残念ながら
3DCADの最高峰I-CADのメーカーである富士通も
実際のトップダウン設計を理解できてないでしょう。

本当はわかった上で
CADシステムを設計して欲しいんですけど
こればかりは、限界があるのはわかっています。

 

であるならばCADメーカーは富士通 I-CADのように
CADの自由度を高くすべきだったのです。

自由度が高い=
あらゆる使用法への汎用性がある

ということなのです。

自由度さえあれば、
後はこっちで自由にやりたいことをやれるのです。

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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