今回は機械設計者である管理人の雑記として
【機械設計者の雑記】
若手が管理職になる職場を
魅力的に思わないほうがいい理由
を話します。
どうやら若い方は 若手が管理職になる職場が
魅力的に見えるそうです。
ですが、そんな若い人に言いたいのが
若手が管理職になる
職場は魅力的ではない
どころか
あなたのキャリアを
潰すことに
なりかねない
ということです。
そもそも管理職とは何でしょうか?
①管理職として当然の以下の業務に加え
- 部全体を見渡し業務が円滑に流れる
ように調整 - 部下の育成
②会社側の意向に対して部下を守る以下の対応
- 部下が不利にならないような工夫
- 部下の負担が大きくならないような工夫
- 時には経営側と交渉
という通常の業務とは次元の違う業務となります。
そして、これらを高水準でこなす管理職スキルは、
以下のような経験を長年にわたってやっと培われます。
- 数々のトラブルを解決してきた経験
- 社内や取引先などと折衝してきた経験
- 後輩の業務指示を通じて得られた後輩育成経験
これら長年の経験が管理職スキル
として昇華するんですね。
若手の内でこれらの経験を積めませんが・・
管理職スキルを持つ自信
ありますか?
-また、これが大きな問題となるのですが―
若手で管理職になってしまうと
(できもしない)管理業務がメインなってしまい、
実務から離れることとなります。
大した管理職スキルもなく、育たない上に
実務スキルも停滞してしまうんですよ。
これは機械設計職などの技術職では致命的です。
そんな若手管理職を後目に
部下達は
- 実務能力をメキメキと伸ばしつつ、
- 実務経験の中で培った真の管理職スキル
も身につけます。
すると かつての部下が
真の管理職となっていった時には
若手管理職の居場所なんて
なくなりますよ?
本当にいいんですか?
管理職なのでリストラのリスクは低いものの
若手管理職に比べて
下積みが長い部下による管理職は
- 長く積み上げられて熟練した実務スキル
- 実務経験の中で培われた真の管理職スキル
という、
あなたが培ってこれなかったものを持っている
自分より有能な真の管理職が続出する中で
あなたの居場所があると思いますか?
その時に転職するったって
実務スキルがない管理職に価値などあるんでしょうか?
つまり、
年功序列にも一定の理がある
ということなんですよ。
また、若い管理職を起用するメリットとして
- 最新技術やトレンドに敏感
- 考えが柔軟
- 若手ならではの視点
- 新しい考えを導入できる
などがよく言われていますが騙されてはいけません。
全て中身と根拠がない
薄っぺらい抽象論です。
管理職自身が新しい考えやイノベーションの
担い手である必要がないからです。
では、
うちは若手にも
チャンスをあげて
管理職に起用
してるんだよ
だとか
若い人に管理職に
なってもらい
新しい風を
吹かしてもらいたい
なんて言っている経営者の目的は
なんでしょうか?
考えられる理由は以下ですね。
- 若手を管理職にしてコストを抑えようとしている
- なにも知らない若手管理職を利用して部全体をも
自分の言いなりにしようとしている - 単なる革新的思考をしている自分に自己陶酔
いずれもロクでもない考えだと理解すべきです。
本質的な問題として
若手を管理職に起用するという会社は
- 会社が中堅社員を管理職に仕上げる
教育スキルがなく活気のなさ - 若手を管理職にすればイノベーションが
起こると思っている浅はかで熟慮のなさ - 社員教育を自己責任としている
やる気のなさ
が窺えますね。
ということで、このような会社が
将来性があるように見えますか?
魅力的に見えますか?
よくよく熟慮する必要がありますね。