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【中小製造業の経営者様への提言】機械設計の設計修正 追加工について

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機械設計歴20年以上のtsurfと言います

 

今回は以下に関する記事です

【中小企業経営者様への提言】

機械設計の設計修正 追加工について

 

  

⇩本記事は以下の方にオススメです⇩

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とある
中小企業経営者

うちの設計は技術力が低すぎて
追加工が多すぎる
納期は遅れるし コストも掛かる

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人TSURF

機械設計部は
短納期の中でも
間に合わす手段として
追加工前提で出図しています

 

 

 

①結論

👉装置製造の際に追加工が多く出る要因』

●あまりの短納期により 新規開発が必要でもで試作検証する時間もない

●あまりの短納期により 検図をする時間もない

●お客様の御都合で 正式受注が遅れるが納期に変更はない

●設計GOが出ても最終的な装置の仕様が なかなか決まらない

●中小企業経営者である あなたから 有効な打開策や

 お客様が御納得する交渉術があるわけでもなく

 『努力が足りない』『工夫が足りない』という 根性論による叱責しかない

 

 

 👉装置設計の際 機械設計部自身が行っている対策』

上記のような状態の中において

短納期でなんとか 出図を間に合わすために 以下で解説する方法しかありません

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あなたの会社の
設計部

短納期対策のために
以下の方法でいこう

 

どうせ 組み立て時にで不具合(特に新規開発要素がある場合)

や仕様変更が出るのだからとにかく 出図を優先にする

いろいろ 不具合が出た後 設計ミスも一緒に修正するしかない

 

つまり 

設計部は納期に間に合わせるために 追加工前提で

最悪 作り直すつもりで 出図優先をしているのです

 

 

👉経営者が行うべき対策』

基本的に 短納期過ぎる場合 

経営者である あなたに 有効な打開策があるわけでもないのであれば

上述した 『設計部自身が行う対策』で解説した方法しかありません

 

しかし 中小企業経営者である あなたが

どうしても 以下のように思ってしまうのであれば

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とある
中小企業経営者

うちの設計は技術力が低すぎて
追加工が多すぎる
納期は遅れるし コストも掛かる

あなたの会社が 以下を持つことが大事です

●お客様に御納得いただけるような 納期延長交渉術

●お客様が あなたの会社に頼らざるをえないという技術的優位性

 

②機械設計部が追加工前提の出図している理由詳細

前提 

以下 理由1から 理由3を挙げますが 

このうちの一つが原因ではありません

 

以下の理由の複合 もしくは 最悪全ての要因が 重なった状態が

機械設計部に短納期問題として のしかかってきます

 

 

理由1 納期のあまりの短さ(特に新規開発案件)

👇以下の理由で 追加工前提の出図優先状態となります

 

機械設計が昨今置かれている状況については 以下の記事で解説しました 

努力や 工夫でなんとかできる短納期ではありません

 

それにも関わらず 

進捗会議をしても 中小企業経営者様である あなたから何一つ

有効な打開策が検討 提示されるわけでもなく

『努力が足りない』 『工夫がたりない』 と言った言葉しか出されない状況です

 

もともと

検図などしている時間がないのです

新規開発案件であっても 試作して動作検証している時間もないのです

 

理由2 お客様の御都合で 正式受注が遅れるが納期に変更はない

👇以下の理由で 追加工前提の出図優先状態となります

 

このケースでは

あなたの会社で装置の製造自体は決定しています

しかしお客様の御都合で 正式受注が遅れる場合です

 

正式受注が決まってからの設計開始となるにも関わらず

納期がズレることはなく 変更はありません

 

従って ただでさえ 短い納期が さらに短くなります

 

理由3 設計GOが出ても最終的な装置の仕様が なかなか決まらない

👇以下の理由で 追加工前提の出図優先状態となります

 

このケースでは

あなたの会社で装置の製造自体は決定しています

しかしお客様の御都合で 最終的な仕様が決まりません

 

機械設計部としても 正式な仕様の中で設計変更のない設計を

したいのです

 

しかし 

最終的な仕様が決まっていない中でも納期に変更はありません

最終的な仕様が決まってから出図しては 納期に間に合いません

 

であれば とにかく現在わかっている仕様の範囲で出図してしまい

最終的な仕様が決まり次第 設計修正⇒追加工という流れしかないでしょう

 

③本来 会社で行うべき対策

前提 

以下の記事でも解説しましたが 

昨今求められている 高品質 低コストの中での ありえない短納期です

 

努力や工夫で なんとかなるものではありません

もちろん 経営者である あなたの叱責でも なんともなりません

 

 

大事なのは 物理的に可能な方策を打っていくことです

それは 中小企業の経営者である あなたの仕事です

 

その中でも 大前提は 会社や あなた自体が 

お客様が御納得する納期交渉の交渉術を身に付けることです

御満足いただけなくてもいいです

御納得いただければよいのです

 

中小企業経営者様である あなたが

普段 『機械設計部に努力が足りない』 『工夫が足りない』

と言っている言葉が そのまま あなた自身にも問われています

 

その交渉術を前提に 補完する対策を以下に 提案します

 

対策1 納期のあまりの短さ(特に新規開発案件)

これに関しては 以下の記事でも挙げていますが 

外注に お金を惜しまずに 協力を依頼することです

 

結局 少数精鋭である 中小企業である あなたの会社の社員に 

検討 設計 作図 全部は無理でしょう

 

設計の前半から中半までは

検討と設計のみに専念させ 作図は外注に任せましょう

 

そうすれば 検討と設計の合間に同時進行で 試作検証の時間も作れるでしょう

 

というか 経営者様である あなたが その時間の工面をするのです

 

後半 出図の終わりが見えてきたら 

その時点で 

社員に作図をさせて 外注への資金の流出を節約すればいいと思います

 

対策2 お客様の御都合で 正式受注が遅れるが納期に変更はない

受注がほぼほぼ確定の状態で かつ 業務も比較的空いている状態であれば 

正式受注など 待たずに設計を始めましょう

 

確かに 万が一にも 正式受注がなくなった場合

設計時間が無駄になってしまいます

 

しかし

私は常々 設計工数など 気にかける必要すらないものであることを

理由をつけて解説しています

無駄になった 設計時間でも 実際に設計工数費は消費していません 


むしろ 業務が空いているのであれば 

機械設計者に身の回りの掃除をさせているより よほどマシです

また いつか 受注がぶり返すかもしれませんしね

 

 

対策3 設計GOが出ても最終的な装置の仕様が なかなか決まらない

これに関しては 交渉するしかないでしょう

それが できないのであれば(できる できないの問題ではないですが)

追加工で対策するしかありません

 

④まとめ

●極端な短納期の場合 追加工前提の出図は 対策の一つです

 

●追加工が 嫌なのであれば 

中小企業経営者様である あなたが 現実的に可能な方策を打ちましょう

 

●叱責を繰り返すだけなら 小学生でもできます

そんなことを 続けていれば 問題が解決しないばかりか

機械設計部と 中小企業経営者である あなたの溝は深まるばかりです

 

本記事は以上です

最後までお読みいただき ありがとうございます