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【中小製造業経営者様への提言】やるだけ無駄 経営計画発表会

本ブログの御訪問ありがとうございます

機械設計歴20年以上のtsurfと言います

 

今回は以下に関する記事です

【中小製造業経営者様への提言】やるだけ無駄 経営計画発表会

 

  

⇩本記事は機械設計初心者の方で以下の方にオススメです⇩

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とある
中小製造経営者

うちは経営計画発表会を
開催するぞ

 

 

⇩本記事を読むと以下が わかります⇩

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管理人TSURF

一部でブームらしいですが
意味がないと言わざるをえないです

 

 

 

①経営計画発表会とは

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知らない人のために解説します

経営計画発表会というものが 一部の経営者の間でカルト的なブームとなっています

 

簡単に言うと

経営者が その期の経営計画を全社員に発表するというカルト的セレモニーです

テンプレと化しているのが 大会場を借り全社員と 来賓を呼びます

そして 以下の流れとなります

  1. 開会宣言
  2. 経営理念の全社員による唱和
  3. 経営者による その期の経営計画の発表
  4. 優秀者の表彰
  5. 幹部役員による決意表明
  6. 閉会宣言
  7. 親睦会

また 

恐ろしいことに 会社によっては親睦会で 社員が出し物を披露します。

 

この経営計画発表会の目的ではが、正直不明です。

建前上は『ベクトルや意識を同じにする』ということです。

ベクトルや意識を同じくにすれば、業績がよくなる

ということらしいですが・・・

 

聞いただけでも 取ってつけたような理由で、これだけでも

経営計画発表会の開催自体が 目的のように感じますね。

 

 

②結論

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ベクトルや意識の統一という不可能で意味が無いことを目指すのではなく

ベクトルや意識がバラバラだということをメリットとする経営をしましょう

 

これは 経営にとって基本だと思うのですが

お金や時間をかけて 必ず業績が上がるのならば 是非ともやるべきです

しかし それが データ的 論理的に解説ができなくては やるだけ無駄です

 

ここで重要なのは 経営計画発表会自体は手段にすぎません

目的はあくまで業績を挙げることです

 

経営計画発表会の意義として

ベクトルを揃える や意識の統一化というのを聞きます

 

しかし 

仮に社員の意識や考えのベクトルが揃ったところで 

『業績は上昇しましたか?』

というのが問われます

 

ベクトルや意識を揃えても 業績が上がらなければ

ベクトルや意識を揃えること自体の意味が問われます

(そういった意味では ベクトルや意識を揃えると言うのも手段にすぎません)

 

それを検証せずに

やること そのものに意義があると言うのであれば

それこそ手段の目的化に他なりません

 

 

 

③どうやって検証するの?

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経営計画発表会と業績の因果関係の検証方法は 存在しません

業績が上がったとして 

それが 経営計画発表会のおかげかどうかが立証のしようがないからです

 

しかし 経営計画発表会に関しては その有効性を証明するために

少なくとも 以下の項目に関するデータや論理的考証が必要でしょう 

 

  • そもそも 意識やベクトルの統一の定義は?
  • そもそも 何を持って意識やベクトルの統一化がなされたと判断されるのか?
  • 意識やベクトルの統一化と業績の因果関係
  • そもそも 全体の何割がまともに話を聞いているのか
  • まともに話を聞いた何割が意識やベクトルを同じにできたのか?

 

つまり 全体の何割が話をまともに聞いていたのか?

まともに話を聞いた連中のうち ベクトルや意識の統一化がなされたのが何割か?

その状態で単純に 経営計画発表会のみの起因による業績の上昇は 見られたのか?

 

この検証を行うと(実際には不可能ですが)

最終的な以下のような 疑問がでてきます

 

経営計画発表会を1回開催すると

全社員の何パーセントが 意識やベクトルが統一されるのか?

 

意識やベクトルの統一化がなされた割合が1%当り

業績がどの程度上昇するのか? 

それは 必ず上昇するのか? 

 

 

世の中やってみなくてはわからないことはあります

しかし これだけ論理的考証が不可能なことに 

『やってみる価値はある』と言えるのでしょうか?

 

 

 

④意識の統一やベクトルを同じにするってなあに?

現代においては 様々な価値観の人逹がいます

様々な価値観から 様々な意見が生まれるという考え方もあるのだと思います

 

そもそも意識やベクトルが統一された状態ってどういう状態なでしょうか?

果たして そんなことが可能なのでしょうか?

 

逆にいうと 

意識やベクトルが同じでないと 業績って上がらないんでしょうか?

 

私は まず現実問題として 

意識やベクトルを統一するというのは不可能だと思います

(そもそも 意識やベクトルの統一化って何だ?というのは置いておきます)

 

それはそうでしょう

これだけ 情報に溢れ 個人の価値観の細分化が止められない状況なのですから

 

 

 

⑤現実的に考えると

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現実主義的な経営手法にたつのであれば

「意識やベクトルの統一化は不可能だ」と言う点を認めることから始まります

 

そして 

ベクトルや意識 つまり価値観や考えがバラバラだと言うことを認め

かつ それを前提とした上で どうやって業績を上げていくか 

が重要なのではないでしょうか?

 

言い換えれば 

社員一人一人の価値観を尊重し ベクトルや意識が バラバラだということを

逆に利用して それをメリットとするくらいの経営でなくてはダメです 

 

それを実現するためにすべきことは 

『意識やベクトルの統一』というファンタジーにすがるのではなく

本人の価値観を尊重して 本人のやりたいことと

会社の目標が同じになるように擦り合わせを行うことです

 

それは 会場を借りて セレモニー方式で 画一的に全社員に

上から目線で一方的に会社の方針を叩き込む 

経営計画発表会ではできないことでしょう 

 

社員と会社側の 現実的かつ 建設的な話し合いから すべてが始まります

それは 管理職と社員の一対一の真摯な対話です

 

そして 

各社員バラバラな価値観 意識から生まれる様々な考えや意見を

取り入れて よりよい会社にしていくのです

 

 

 

⑥一社員の感想

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よく インターネットで何のHPか知りませんが

社員の感想として 以下が挙げられているのが散見されました

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  • 連帯感が深まった
  • 会社の方針がわかり モチベーションが上がった
  • 会社への帰属意識が高まった

 

いいことしか書いてありませんね

当然です

なぜなら 経営計画発表会を推奨するHPなのですから

 

 

では かつて在籍していた会社で 経営計画発表会に

参加させられた私の感想を連ねます

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  • ねみー
  • うざっ 昭和かよ
  • こんなもの開催する費用があるなら 給料にまわしてくんねーかな
  • あそこの設計はどうするかな? えっと・・・
  • はやく 終わんねーかな
  • 親睦会なんていらねーから とっとと早く帰らせろよ

 

これを見て 以下のように思いましたか?

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とある
中小製造経営者

こんなものは一部の
はねっかえりだろ

 

しかし はねっかえりだろうが何だろうが

一定の割合で このように冷静に軽蔑の眼差しで見ている社員がいるのも

確実なる事実です

 

少数派だと思いますか?

では その証拠を提示できますか?

 

もし仮にですが 

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とある
中小製造経営者

この人の出席した
経営計画発表会の質が悪いのだろう

 

上記のように 思う方がいるのだとしたら それは下記の いずれかです

  • ロマンチストで頭の中がお花畑な経営者
  • 経営計画発表会のコンサルタントをして企業から金を巻き上げる業者

もう一度 聞きます

経営計画発表会に 意味はあると思いますか?

 

 

⑦まとめ

  • 意識やベクトルを揃える というのは非現実的です
  • そもそも 経営計画発表会で それが達成されるかも証明できていません
  • 非現実的なことを目指しても意味はありません
  • 意識やベクトルがバラバラであることをメリットとする経営をしましょう
  • それを可能にするのは 部下の個性や やりたこと
    と会社の方針の擦り合わせです
  • その過程で いろいろな改善案や考えが出てくるでしょう
  • その様々な意見を取り入れて よりよい会社にしていくのです
  • 上記を可能とするのは 管理職と部下の真摯な対話です
  • これも 経営計画発表会では無理です

 

私は 経営計画発表会のような

カルト的セレモニーに依存する経営者を軽蔑します

 

社員に対しては 

自己責任論と新自由主義を体現したような成果主義を押し付けておいて 

経営者自身は このような非現実的なカルト的セレモニーにのめり込み 

無駄な金と時間をつぎこむ

 

私は この矛盾を厳しく非難します

 

本記事は以上です

最後までお読みいただき ありがとうございます

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