tsurfの機械設計研究室

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機械設計未経験の方にとっての機械設計関連の資格

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のtsurfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。

機械設計未経験の方にとっての資格

  

本記事は以下の方にオススメです

機械設計未経験

資格をとろうかな?

 

本記事を読むと以下が、わかります

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管理人T.surf

機械設計関連の
資格について、
実際を解説します。

 

 

①結論

資格について

まず はっきりさせておきたいことがあって
資格には、以下の種類があります。

  • 業務独占資格(国家資格)
    その資格がないと業務ができないという資格です。
    例 弁護士 医者など

  • 名称独占資格(国家資格)
    その資格がなくても業務は可能ですが
    その資格ないと、その名称を名乗ってはいけません。
    例 技術士 栄養士 中小企業診断士 保険師など

  • 民間資格
    民間企業が独自の基準を設けて設置している資格です。
    例 CAD関連の資格の多く 機械設計技術者
      医療秘書技能検定 など

上記の例のように
機械設計は、資格がなくても業務が
できます。

 

 

機械設計関連の資格について

まず、
私自身は、機械設計に関する資格を
何一つ持っていません。

 

資格を持っていない以上
資格については詳しくありません。

 

ですので 本記事は事実を列挙して
そこから考察されることを記事にします。

 

まず 事実より考察されることを列挙します。

  • 応募条件に資格取得があるのであれば必須
  • 社内で昇給や昇進の条件であるならば有益
  • 資格取得のための勉強が目的であり、
    資格取得自体が、手段であるならば有益かも
  • 応募条件に資格取得が条件にないのであれば
    転職に有利に働くとは想像しづらい

 

 

②機械設計者関連の資格が就職、転職に有利に働くとは想像しづらい

機械設計者関連の資格
が面接官にどう思われる?

機械設計者関連の資格が就職、転職に有利
に働くとは想像しづらい理由ですが、

面接官が資格について
詳しく知っているとは
思えない

からです。

 

まず 冒頭で
『私は機械設計の資格は、何一つ持っていない』
と話しました。

 

なぜなら、機械設計の業務をするために
資格は必要ないからです。

 

しかも、それは私だけでなく
私の周りの設計者も同じで、
資格を持っている設計者を見たことがありません。

 

ということは、

設計の上司達も同じで
資格を持っていなくても業務ができる
以上
資格を持っていません。

 

だいたい 中小企業であれば
面接に設計の上司となる人物が
面接の面接官になることが
多いです。

 

ということは、

資格を持っていない設計部の上司に
資格をアピールをしても
よくわかってもらえない

ということなんだろうと思います。

 

 

試しに機械設計技術者という
試験を調べた

以下の内容だそうです。
赤字で管理人注(以下 管注)を付けてみます。

  • 機構学・機械要素設計
    管注:試験の内容がわかりません。
  • 機械力学
    管注:実際には高校物理の理解で及第点
  • 制御工学
    管注:試験の内容がわかりません。
  • 材料力学
    管注:会社毎で必要となる頻度にかなりの
    ばらつきがあります。
  • 流体・熱工学
    管注:会社で扱う装置によって
    これらの工学が必要かどうかがはっきりしていています。

    これらの必要分野を使う装置は珍しい部類です。
  • 工作法
    試験の内容がわかりません。
  • 機械製図
    内容は想像できますが、
    この資格で製図に関しては完璧かどうか
    はわかりません。

資格を持っていない以上
調べてみないと試験内容がわからない上に
試験内容も分からない箇所があります。

 

例えば、設計の上司が面接官の場合
上記の資格の試験内容が不明なため
評価のしようがないことがわかります。

では、一番スキルの証明となるものは何か?
それはやはり実務経験です。

 

なぜなら、実務経験であれば
設計の上司も、だいたいはやってきた内容は
話を聞けば、だいたい理解できるからです。

 

 

面接で想定される問答

では、実際の面接で、聞かれるであろうことを
想定してみます。

 

機械設計未経験

○○の資格を持っています。

設計部面接官

それってどういう資格?

 

知らない以上、上記のような会話になるでしょう。
この質問が来た場合 次に想定される質問は以下です。

 

設計部面接官

なぜ その資格を取ろうと
思ったのですか?

 

これらに明確に答えられなくてはなりません。
面接官も様々ですので、一概には言えませんが
もし以下のような回答でしたら

機械設計未経験

機械設計の転職 就職に
有利かと思って・・・

 

面接官によっては、
以下のように思うかもしれません。

設計部面接官

あんまり深く考えて
ないんだろうな・・

つまり、業務独占資格はともかく
名称独占資格や民間資格については、

自身で明確な意思を持って取得した
ということをアピールできなくては、
資格所持が逆にマイナスになってしまう恐れが
あるということです。

 

 

③CAD関連の資格も就職、転職に有利に働くとは思えない

CAD関連の資格も同様で
現役で機械設計者をやっている方で、CADの資格を
持っている方を見たことがありません。

 

これこそ 
CADの操作自体はそれほど難しくないからです。

 

これも 機械設計者関連の資格と同様

面接官も 自身がCADの資格を
持っていない以上、その資格を知らないので

評価しようがないのです。

 

中身を知らないので 
資格を持っていても、どこまでCADができるのかが
不明なのです。

 

本来 
資格とは知識やスキルを証明するものの
はずなんですけどね・・・。

 

 

④社内の昇進や昇給に関するものであれば有益

社内の昇進や昇給に資格が関係してくるのであれば
是非とも取得すべきだと思います。

 

私は、
そういう会社に在籍をしていたことがありませんので
わかりませんが・・・

 

ただ 知っているとある会社は3DCADについて
社内独自の試験を行っていました。

つまり、
『社内で独自の資格試験を設けている場合もある』
ということですね。

 

⑤自身の勉強のための資格取得であれば有益かも

概要

これについては 手段と目的が逆となってしまいますが、
目的は資格取得の過程で得られる勉強による知識
資格取得は、そのための理由付け
というものであれば、有益かもしれません。

 

でも どうなんでしょう。

資格の勉強内容が実際と合致していれば
いいのですが・・・
勉強であれば、もっと他に・・・
という気がしないでもありません。

 

 

機械設計技術者試験を
もとにした勉強について

先述のとおり、以下の内容であることは説明しました

  • 機構学・機械要素設計
  • 機械力学
  • 制御工学
  • 材料力学
  • 流体・熱工学
  • 工作法
  • 機械製図

まず 上記で述べたように

  • 機構学・機械要素設計
  • 制御工学
  • 工作法

とは何の試験なのかわかりません。

 

では、
機械力学 材料力学 流体・熱工学については
管理人注でも述べましたが
⇩詳しくは、以下の記事を御参照ください。⇩

機械製図については
唯一勉強する価値はあるかもしれませんが・・・

 

 

⑥まとめ

  • 機械設計に関する資格に関して
  • 就職 転職に有利に働くとは想像しがたいです。
  • なぜなら、面接官が資格を持っていないからです。
  • 資格を持っていなければ資格所持の評価ができません。
  • 私自身 資格を持っていないし、資格を持っている
    設計者を見たことがありません。
  • 社内で昇進や昇給に関わるのであれば、是非取得すべきです。
  • 資格取得を勉強が目的として
    利用するという考えもありますが・・・

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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