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【中小製造業を守りたい】ゾンビ企業の淘汰論に耳を貸すな!

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のT.surfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。

【中小製造業を守りたい】
ゾンビ企業の淘汰論に耳を貸すな!

 

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管理人T.surf

ゾンビ企業の淘汰は
日本の供給能力の破壊です。
そのツケは経済の悪化という形で
支払うことになります。

 

 

①結論


最近よく聞く 
ゾンビ企業淘汰論ですが
こういう弱者いじめの言論を
見るだけで
うんざりしてきます。


ゾンビ企業淘汰論は、その特徴として
『企業の新陳代謝』という珍説を
建前にしてきます。

 

『企業の新陳代謝』という言葉は一見 説得力が
あるように思えますが、よく考えると中身がありません。
(これに関しては後述します)

 

ゾンビ企業の淘汰論を放置しておくと
日本の供給能力を破壊していきます。

日本の供給能力破壊は、
最終的には日本の財政破綻を起こす可能性があります。

 

本記事ではまず 
日本の経済力とは?について簡単に解説します。

次に財政破綻に関して簡単に解説します。

そして
企業の新陳代謝論のおかしな点を解説します。

 

補足ですが 
このような『弱い者いじめの卑劣な弱肉強食論』は
以下が原因です。

  • 間違った資本主義観
  • 間違った貨幣観

 

確かに現在の日本の資本主義は、
弱肉強食を是とする新自由主義ですが、
だからこそ、先進国中でも唯一 経済成長していない国になりました。

この状況を脱するには、

  • 正しい貨幣観を身に着けて、
  • 正しい資本主義である修正資本主義に立ち返る

しかありません。

 

 

 

②そもそもゾンビ企業ってなんだろう

調べてみましたが、いまいち定義がわかりません。

 

おそらく この『ゾンビ企業の淘汰』と言っている方達も
『ゾンビ企業』という語感で
なんとなく、悪だくみで延命しているような抽象的な
イメージで使っているではないでしょうか?

 

調べてみて多かったのは、
『政府の補助でかろうじて生き延びている企業』
だそうです。

 

なので、単に『ブラック企業である』
とかいうわけではないようですね。

 

特に 現在はコロナであって
経営的に苦しんでいる中小企業におかれては、
その原因は 以下です。

  • 政府の間違った緊縮財政
  • コロナによる不況

政府が助けるのは当然であり、
なので、ゾンビ企業があるのだとしたら、

自己責任ではなく
間違った財政政策をしている政府の責任です。

 

 

②日本の経済力と財政破綻

経済力とは?

まず経済力とは何でしょう?
結論を言うと、日本の供給能力のことです。

 

お金のあるなしではありません。

日本の総需要に対して、どれくらい供給できるか?
という供給能力です。

これが経済力であり、国の実質的な信用となります。

 

日本は財政破綻しない

まず通常 日本のように

  • 自国通貨建て国債
  • 変動為替相場制を採用

上記の先進国で
財政破綻はありえません。

 

『自国通貨建て国債、変動相場制の国』に
おける借金(=国債発行)というのは、単なる通貨発行に
すぎないからです。

 

その気になれば、日本政府は国債を
日銀に直接買い取らせることにより負債がなく、
通貨を発行できます。

 

そして、
国債を発行して市中銀行に買わせて
わざわざ借金という形をとる理由は、
市中銀行への『金利調整のための国債供給』だからです。

詳しくは前述の記事を御参照ください

 

では、どういう形で日本は財政破綻をするのか?

財政破綻のモデルの1つに供給能力を破壊されることによる
財政破綻があります。

 

供給能力破壊による財政破綻

簡単に解説すると以下となります。

 

苦しんでいる中小企業を救わない
(ゾンビ企業の淘汰)
 ⇩
供給能力が破壊される
 ⇩
日本国内の需要を、国内供給で満たせなくなる
 ⇩
供給を海外からの輸入に頼る
 ⇩
円安が進み 輸入物価が跳ね上がる
 ⇩
変動為替相場制では輸入が維持できなくなる
 ⇩
固定為替相場制にする
 ⇩
固定為替を維持するために外貨を切り崩しして
自国通貨を買うことにより、固定為替を調整維持
 ⇩
外貨が尽きる
 ⇩
固定為替を維持するために外国からの借金をして、
自国通貨を購入して、固定為替を調整維持
 ⇩
外貨による借金が膨らみ、返済できずにデフォルト

 

つまり・・・

自国通貨建て国債、変動為替相場制である内は
財政破綻などありえないので、
今苦しんでいる中小企業を救えるということです。

 

にも拘わらず、救える中小企業を救わない

すると、冒頭で述べたように
本当に『財政破綻になる可能性』が出てくるということです。

 

しかも、中小企業が、現在苦しんでいるのは
自己責任ではなく、
あきらかに政府の責任です。

 

 

③珍説:企業の新陳代謝論

言葉の定義

よくわからないのですが
企業の新陳代謝というのは何でしょうか?

新しければ、よくなるのでしょうか?
何が新しくなるのでしょうか?

 

非常に抽象的でよくわからないのですが
まず企業の新陳代謝を語る際に言葉を
定義をしていきたいと思います。

企業の新陳代謝とは、以下と定義します。

  • 絶対条件として日本の供給能力の維持

上記を前提とした上での以下内容とします。

  • ゾンビ企業の倒産と新しい企業の誕生
  • もしくは 淘汰されたゾンビ企業の従業員が
    同業種の企業に転職

まず 日本の供給能力を維持するのは絶対条件です。
なぜなら

供給を輸入に頼り、
最終的に財政破綻のある可能性のある未来

上記を選択してしまうのは嫌ですからね。

 

珍説の解釈1 
突如とした企業の出現による解釈

供給能力の維持を前提とすると
企業の新陳代謝という言葉の意味が
よくわからなくなってきます。

 

ゾンビ企業Aが淘汰されると同時に
ゾンビ企業Aと同等の供給能力を保持した企業Bが
突如として出現

 

ということになります
こんなことってありうるのでしょうか?

 

珍説の解釈2 
雇用の流動による解釈

先の珍説の解釈1では、
『淘汰された企業Aと同等の供給能力を備えた』
新たな企業が一夜にしてできるという
ありえないモデルを想定しました。

 

しかし、そうでない場合 
つまり、

既存の企業間の『転職による雇用の流動のみ』によって 
『淘汰された企業Aが持っていた社会全体の供給能力』
が維持できるのか?

という問いです。

 

これも 日本の供給能力の維持を前提とすると
企業の新陳代謝という言葉の意味が
よくわからなくなってきます。

 

と、言うか 考えるたけ時間の無駄ですね。

⇩仮に極端な例を想定します。⇩

淘汰された企業Aの元従業員が同業の企業Bに全員転職

仮に上記のモデルを想定しても
供給能力は人数ではなく、供給設備にも依存しますので
淘汰された企業A分の供給能力を補うのは不可能です。

 

中身のない珍説
企業の新陳代謝

企業の新陳代謝という言葉自体
中身が何もないんですよ。

 

今は たんに政府の間違った緊縮財政によるデフレで
供給能力が過剰となっているだけで、
これが本来の姿ではありません。

 

正しい財政政策を行えば経済も復活していくでしょう。

その時に 
『ゾンビ企業とレッテル貼り』され政府による援助
を否定された結果、
淘汰された企業の供給能力も
必要だったはずです!!

 

 

④普通に考えて

今苦しんでいる中小企業を救わずに淘汰してしまうと、
その分、失業者が溢れます。

 

企業の新陳代謝論
無責任に唱えている人達には
このデフレ期では、

  • そもそも再就職すら難しい
  • 再就職すると賃金が下がる可能性が高い

という現実が見えていらっしゃいません。
なにせ、それが新陳代謝なのですから。

 

従って、
中小企業を淘汰⇒民間の購買力が低下
します。

すると、当然として企業全体の売り上げも下がります。

 

従って、マクロ経済的に見ると以下のようになります。

自己責任論者A

ゾンビ企業はつぶれろ
企業の新陳代謝だ

 

失業者は仕事を
選り好みするな!!

自己責任論者B

失業者は仕事を
選り好みするな!!
今の境遇は自己責任だ!!
どんな低賃金でも働け!!

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管理人T.surf

いやいや お前らんとこの会社の
業績も落ちて 
お前らの給料も下がるよ。

という、至極シンプルな結果です。

 

 

⑤具体的にどうすれば?

ゾンビ企業とレッテル貼りされている
中小企業を救いましょう。

 

救うと言っても、我々にできることは
そう多くはありません。
ゾンビ企業を救わなくては
いけないのは
政府だからです。

 

とりあえず

  • ゾンビ企業の淘汰論に耳を貸さない

というのは大前提で、できれば
このような
『自称意識高い系のネオリベ自己責任論者』
に正しい貨幣観と正しい修正資本主義を
伝えていくしかありません。

 

『本当の資本主義は弱者保護がないと
成り立たない』

と。

 

 

⑤まとめ

  • 断言するが、企業の新陳代謝という言葉に中身がない
  • なぜなら供給能力の維持が大前提となるから
  • 弱者いじめの自己責任論は、中身のない珍説を建前にする
  • ゾンビ企業の淘汰は、日本の供給能力の破壊
  • 日本の供給能力の破壊は、日本の真の財政破綻を招く
  • 自国通貨立て国債 変動為替相場制である内に
    苦しんでいる中小企業を助けよう

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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