tsurfの機械設計研究室

サーボモーターやエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです

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【中小企業を助けたい】管理人が提案する企業の設計技術をUPさせる機械設計者の評価法

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のT.surfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。

【中小製造業を守りたい】
管理人が提案する企業の設計技術を
UPさせる機械設計者の評価法

 

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管理人T.surf

現在の成果主義は、
会社の業績UPに貢献しません。
会社の業績UPに貢献する評価法
とはどういった評価法でしょうか?
それを提案します。

 

 

①結論

管理人である私が提案する評価法は、

成果物や
その人の個人的な機械設計スキルで
評価するのではありません。

評価基準は以下となります。

設計部自体のスキルの底上げに、
どれだけ貢献できたか?

 

つまり、『できない人』に対して、機械設計を教えて
設計部員全体のスキルを上げることができた人を評価する
というものです。

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機械設計ができる
能力のある技術者を
なぜ評価しないんだ?

そもそもですが

機械設計のスキルを、どうやって評価するのでしょうか?
スキルなんて測れるのでしょうか?

 

成果主義では無理ですね。

なぜなら、今現在実施されている成果主義は
単なる好き嫌い評価にすぎないからです。
⇩       ⇩

 

 

②ナンセンスな機械設計スキル評価

はっきり言って、私達機械設計者を
スキルで評価するというのは、ナンセンスです。

 

なぜなら、

  • 機械設計者のスキルを測りようがない
  • 機械設計者は、機械設計ができて当たり前

だからです。

 

f:id:tsurf:20210630092915p:plain

 

〇〇はいい設計をした
〇〇のおかけで
お客様に褒められた。

関係ありません。
どれだけいい設計をしても『それが評価0』です。

いい設計をするのが当たり前だし、
だとしても
全てが その人の成果ではないからです。

 

というか

f:id:tsurf:20210630092915p:plain

 

〇〇はいい設計をした
〇〇のおかけで
お客様に褒められた。

〇〇ある特定の設計者個人である会社というのは
非常に危険な会社です。

 

なぜなら
その人しか、まともな設計ができないからです。

 

設計者が他にもいて頭数がいるにもかかわらず、

  • 一度に受注できる仕事に限界がありますし、
  • もしくは、その人が辞めたらどうするのでしょうか?

という問題があります。

 

であれば、
設計部の多くを、『できる設計者』に
したほうが会社として

  • 総合的な技術力が高く、
  • 多くの仕事を受注できる

など 
売り上げに貢献できるメリットが大きいです。

 

ならば、『できる設計者』を量産して
『設計部の技術力を底上げした人物』こそ評価される
べき
です。

 

 

③成果主義では不可能

成果物に対して評価をする
既存の成果主義では
不可能です。

なぜなら、

先の記事にも上げましたが、現在の成果主義は
以下の弊害があります。

  • 成果物の正しい評価が不可能であり、
    結局は、『評価者の感性による単なる芸術点評価』
    となり設計者の納得が得られにくく、
    逆にモチベーション低下
  • 周りがライバルなので、個人が自身のスキルを
    平行展開したがらない。
  • 評価される者と評価されない者という分断を招き、
    その分断はいずれ、高スキル 低スキルの分断になる。
    いわば、わざわざ低スキルの設計者を作ることになる。

設計者の成果物で評価してはいけません。
どうせ、まともな評価なんてできっこないんですから。

一度 まずは年功序列に戻しましょう。

 

 

④管理人の提案する年功序列(+変形成果主義)

ただし、
私は年功序列を手放しで翼賛するわけではありません。

今 現時点においては、少なくとも成果主義よりは
年功序列はまともだからです。

年功序列を基礎として
成果主義の要素を取り入れるとしたら
『機械設計部の総合的な技術力の底上げ』
をできた人物を評価するべきです。

 

この評価法は、
当然として、評価とその結果である給与に
それほど差はでません。

そして皆が順調に給与UPしていきます。

しかし、そのどこが問題なのでしょう?

 

その安心感と安定感があるからこそ

  • 社員も、自身のパフォーマンスを最大限に
    発揮できるの
    ではないでしょうか?
  • しかも、技術力のスキル全体の底上げ化により
    業績も上がっていくはずです。

 

 

⑤ただし・・

現状は以下のような考え方が非常に多いと思います。

『無能な機械設計者が
足を引きずっている』

『無能な機械設計者と
一緒くたにされている』

 

こういう意見が多いようでは、

結局は以下のように
『機械設計者の給料は安いまま』ということに・・。

機械設計スキルの個人保持化が進む
 ⇩
機械設計者間のスキル差が大きくなる
 ⇩
評価と給与に、ますます差が出る
 ⇩
機械設計スキルの個人保持化が、まずます進む
 ⇩
企業全体の技術力の低下
 ⇩
受注できる仕事に限界ができ・・
 ⇩
企業の業績は悪くなる
 ⇩
結果、機械設計者の給料は安いまま
 ⇩
給料が安いのでライバルに優位性を保とうと
ますます機械設計スキルの個人保持化が進む

 

 

⑥まとめ

  • 既存の成果主義はデメリットが大きい
  • 一度、成果主義よりまともな年功序列に戻そう。
  • その上で成果主義の要素を取り入れる。
  • その評価も成果物やスキルではない。
  • 正しい評価は、設計部全体の技術力の底上げに対する評価
  • 具体的には、低スキルの機械設計へ積極的にスキルを伝授
  • そのためにも既存の成果主義は見直しをしよう。
  • なぜなら既存の成果主義では周りは仲間ではなくライバル
  • だれがライバルに、スキルを提供するのか?

 

本記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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