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機械設計歴20年以上のT.surfと言います。
今回は以下に関する記事です。
【中小製造業を守りたい】
管理人が提案する企業の設計技術を
UPさせる機械設計者の評価法
現在の成果主義は、
会社の業績UPに貢献しません。
会社の業績UPに貢献する評価法
とはどういった評価法でしょうか?
それを提案します。
①結論
管理人である私が提案する評価法は、 成果物や |
評価基準は以下となります。
どれだけ貢献できたか?
つまり、『できない人』に対して、機械設計を教えて
設計部員全体のスキルを上げることができた人を評価する
というものです。
機械設計ができる
能力のある技術者を
なぜ評価しないんだ?
そもそもですが
機械設計のスキルを、どうやって評価するのでしょうか?
スキルなんて測れるのでしょうか?
成果主義では無理ですね。
なぜなら、今現在実施されている成果主義は
単なる好き嫌い評価にすぎないからです。
⇩ ⇩
②ナンセンスな機械設計スキル評価
はっきり言って、私達機械設計者を
スキルで評価するというのは、ナンセンスです。
なぜなら、
- 機械設計者のスキルを測りようがない
- 機械設計者は、機械設計ができて当たり前
だからです。
〇〇はいい設計をした
〇〇のおかけで
お客様に褒められた。
関係ありません。
どれだけいい設計をしても『それが評価0』です。
いい設計をするのが当たり前だし、
だとしても
全てが その人の成果ではないからです。
というか
〇〇はいい設計をした
〇〇のおかけで
お客様に褒められた。
の〇〇がある特定の設計者個人である会社というのは
非常に危険な会社です。
なぜなら
その人しか、まともな設計ができないからです。
設計者が他にもいて頭数がいるにもかかわらず、
- 一度に受注できる仕事に限界がありますし、
- もしくは、その人が辞めたらどうするのでしょうか?
という問題があります。
であれば、
設計部の多くを、『できる設計者』に
したほうが会社として
- 総合的な技術力が高く、
- 多くの仕事を受注できる
など
売り上げに貢献できるメリットが大きいです。
ならば、『できる設計者』を量産して
『設計部の技術力を底上げした人物』こそ評価される
べきです。
③成果主義では不可能
成果物に対して評価をする
既存の成果主義では不可能です。
なぜなら、
先の記事にも上げましたが、現在の成果主義は
以下の弊害があります。
- 成果物の正しい評価が不可能であり、
結局は、『評価者の感性による単なる芸術点評価』
となり設計者の納得が得られにくく、
逆にモチベーション低下 - 周りがライバルなので、個人が自身のスキルを
平行展開したがらない。 - 評価される者と評価されない者という分断を招き、
その分断はいずれ、高スキル 低スキルの分断になる。
いわば、わざわざ低スキルの設計者を作ることになる。
設計者の成果物で評価してはいけません。
どうせ、まともな評価なんてできっこないんですから。
一度 まずは年功序列に戻しましょう。
④管理人の提案する年功序列(+変形成果主義)
ただし、
私は年功序列を手放しで翼賛するわけではありません。
今 現時点においては、少なくとも成果主義よりは
年功序列はまともだからです。
年功序列を基礎として
成果主義の要素を取り入れるとしたら
『機械設計部の総合的な技術力の底上げ』
をできた人物を評価するべきです。
この評価法は、
当然として、評価とその結果である給与に
それほど差はでません。
そして皆が順調に給与UPしていきます。
しかし、そのどこが問題なのでしょう?
その安心感と安定感があるからこそ
- 社員も、自身のパフォーマンスを最大限に
発揮できるのではないでしょうか?
- しかも、技術力のスキル全体の底上げ化により
業績も上がっていくはずです。
⑤ただし・・
現状は以下のような考え方が非常に多いと思います。
『無能な機械設計者が
足を引きずっている』
『無能な機械設計者と
一緒くたにされている』
こういう意見が多いようでは、
結局は以下のように
『機械設計者の給料は安いまま』ということに・・。
機械設計スキルの個人保持化が進む
⇩
機械設計者間のスキル差が大きくなる
⇩
評価と給与に、ますます差が出る
⇩
機械設計スキルの個人保持化が、まずます進む
⇩
企業全体の技術力の低下
⇩
受注できる仕事に限界ができ・・
⇩
企業の業績は悪くなる
⇩
結果、機械設計者の給料は安いまま
⇩
給料が安いのでライバルに優位性を保とうと
ますます機械設計スキルの個人保持化が進む
⑥まとめ
- 既存の成果主義はデメリットが大きい
- 一度、成果主義よりまともな年功序列に戻そう。
- その上で成果主義の要素を取り入れる。
- その評価も成果物やスキルではない。
- 正しい評価は、設計部全体の技術力の底上げに対する評価
- 具体的には、低スキルの機械設計へ積極的にスキルを伝授
- そのためにも既存の成果主義は見直しをしよう。
- なぜなら既存の成果主義では周りは仲間ではなくライバル
- だれがライバルに、スキルを提供するのか?
本記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございます。