tsurfの機械設計研究室

サーボモーターの選定計算やエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです  ブログのお問合せフォームからお気軽に連絡ください

スポンサーリンク


MENU

【中小製造業を守りたい】資本主義の大前提は弱者保護であり、弱者保護は社会主義ではない

本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上のT.surfと言います。

 

今回は以下に関する記事です。

【中小製造業を守りたい】
資本主義の大前提は弱者保護であり、
弱者保護は社会主義ではない

 

f:id:tsurf:20210611183707p:plain

管理人T.surf

中小企業や雇用を守るなどの弱者保護は、
社会主義なのでしょうか?
逆に、資本主義は弱肉強食なのでしょうか?
いいえ、資本主義の発展のために
弱者保護は必要なのです。

 

 

①結論

f:id:tsurf:20210611183707p:plain

管理人T.surf

中小企業を守るために、以下を提案します。

 

詳細はリンク先記事にて解説をしています。
ところで、上記提案は弱者保護です。

 

結論を言うと、
資本主義による経済発展は
弱者保護とセットでないと破綻してしまいます。

 

私が上記のような弱者保護的なことを言うと
『社会主義か?』という批判が来ます。

 

弱者保護は社会主義なのでしょうか?
だとすると、
資本主義とは弱肉強食を定義としているのでしょうか?

 

本記事では、
まず資本主義とは何か?を見ていきましょう。

次に資本主義のデメリットについて解説します。
そこで弱者を保護しなくてはいけない理由
考えましょう。

次に、現在多くの国で採用されている
修正資本主義について解説します。
修正資本主義は資本主義によるデメリットを
ある程度補うものです。

 

最後に結論として
弱者保護は、経済成長のためであり
決して社会主義ではない

と断言します。

 

 

②資本主義とは

資本主義を調べてみた

資本主義を調べてみました
ソースによって解釈が様々なのですが(以外にも)
概ね以下のようです。

  • 生産を主導するのは、国家ではない
  • 個人が資本を持つことができる(=資本家)
  • 資本家は労働者を雇い、生産をする
  • 資本家は借金をして投資を行い、生産性を上げる

ここでのポイントは、最後の投資による生産性向上です。

このプロセスを資本家が行うことにより
借金による投資
⇒ 供給能力の向上 ⇒ 経済成長

となります。


そして、以下の要件により格差が生じます。

  • 投資による生産性向上をしたかどうか
  • 投資による生産性向上の成功/失敗

従って、必然的に自由競争という形となりますが、
それは あくまで結果論であり、自由競争こそが
資本主義というわけではありません。

 

あくまで、資本主義の神髄は以下です。

個人投資家による
自由な『借金による投資』
とそれによる『生産性向上』
結果としての経済成長

 

 

資本主義のメリット/デメリット

社会主義と比較したメリット/デメリットを調べました。

資本主義の
メリット
: 自由競争により、経済が発展
資本主義の
デメリット
: 貧富の差が拡大する

 

つまりは・・・

つまり 
資本主義は経済の発展で社会全体が豊になる反面
貧富の差が拡大するということです。

f:id:tsurf:20210630092915p:plain

 

貧富の差?
そんなの当たり前だ
競争社会なんだから
あって当然だろ

本当にそうでしょうか?
貧富の差は何をもたらすでしょうか?

貧富の差について考えてみましょう。

 

 

③資本主義がもたらす貧富の差


資本主義による貧富の差によって何が
考えられるでしょうか?

主に以下が考えられます。

  • 経済の悪化(デフレ)
  • 勝ち組であるポジションの不安定さ
  • 助け合いという共同体の破壊

 

経済の悪化(デフレ)

貧富の差はデフレを招き、
経済の悪化を招きます。

ちょうど新自由主義を採用してしまいデフレとなっている
現在の日本がいい例です。

そりゃそうでしょう。

 

経済とは何でしょうか。
供給と需要により成り立つ社会活動です。

 

需要があるからこそ、
投資家は投資による生産性向上をして、
社会全体が豊になっていくのです。

 

しかし、貧富の差は需要を破壊します。
だって、貧困層が経済的に苦しいんですから
需要が発生しないですよね?

しかも、貧富の差は拡大するのですから
需要の破壊は拡大の一方となります。

 

需要不足では、供給側の企業の廃業を招きます。
そして、失業者の増加で、さらなる需要の破壊(=デフレ)
を誘引します。

 

補足として、
現在の日本のような新自由主義
政府による意図的なデフレ政策
で成り立ちます。


つまり、現在のデフレは
政府による意図的なデフレ政策が招いた
貧富の差によるデフレです。

(以後 暴走した資本主義と表現します。)

 

そして、貧困層の拡大によるデフレは
確実に勝ち組の方達の経済にも
影響してきます。

 

勝ち組が勝ち組でいられる保証がない

暴走した資本主義
(政府による意図的なデフレ政策が招いた貧富の差によるデフレ)
の下では、勝ち組もいつまで勝ち組でいられる
保証はありません。

 

なぜなら、先述のとおり需要を破壊しているからです。
需要を破壊してしまっているために
経済が縮んでいるんです。

 

需要の破壊は供給の破壊につながります。

なぜなら
需要がないから 供給側の企業が廃業していくことにより
供給能力も破壊されるからです。

 

さらに供給能力の破壊は、

中小企業の保護(ゾンビ企業淘汰論への反対)
でも解説していますが、
財政破綻の入り口です。

 

供給側の企業の廃業とともに、さらなる失業者を生み
さらなるデフレとなります。

 

拡大するデフレにより、
次に廃業に追い込まれるのは、誰でしょうか?

 

だから、
以下のような自己責任論を言ってはいけないのです。

f:id:tsurf:20210630092915p:plain

 
  • 成果主義で差をつけろ!!
  • 解雇規制を緩和しろ!!
  • ゾンビ企業を淘汰しろ!!

次の貧困層への転落が、あなたの場合
だれも、あなたを助けてくれなくなりますよ。

 

はっきり言いますが、
上記のような自己責任論を言うのであれば
まず 自分が何があっても助けを求めないことを
宣言した上で発言してください。

 

共同体の破壊

そりゃそうでしょう。
貧富の差は、国民の分断を招きます。

貧困層の富裕層に対する羨望は
憎しみへと変わります。

 

もし、先述のとおり
暴走した資本主義の元では
勝ち組が、いつまでも勝ち組である保証は
ありません。

 

もし勝ち組の方が、貧困層に転落した時に
既存の貧困者はどう思うでしょうか?

助けたいと思ってくれるでしょうか?

 

貧富の差の最大の問題点は
こうした共同体の破壊により、分断され
助け合うという精神がなくなることです。

 

 

④修正資本主義

修正資本主義の概略

修正資本主義とは
経済学者であるケインズが提唱した資本主義の
一つの形です。

 

先ほど、資本主義の暴走による貧富の格差は
経済を縮小させることを解説しました。

これを防ぐために
修正資本主義という考えが、多くの国で導入されます。

修正資本主義の概略は以下となります。

-修正資本主義とは-

資本主義の自由競争のあり方を認めつつも
資本主義のみでは対応できない以下を

  • 貧富の差が招くデフレによる経済の縮小
  • 世界恐慌への対処

適宜 修正維持をして経済を発展させていく。

 

だれが修正維持するのでしょうか?
それは政府です。

 

政府が、以下を行うんです。

  • 貧富の差を拡大する自由競争へ制限を掛ける
    規制強化により弱者を保護
  • 恐慌時には公共事業で経済を回復させる

なぜなら 上記は、
資本主義による市場だけでは解決できません。
政府の持つ巨大な権限でなくては不可能です。

 

このように政府が『自由競争の場である市場に
規制強化などで積極的に介入』するために
修正資本主義下の政府を大きな政府と呼ばれます。

 

対して 

現在 小泉・竹中によって、導入されてしまった
『規制をなくして経済に対する政府の介入をなくし
あくまで市場に任せる(市場原理主義)』
新自由主義下の政府を小さな政府と呼ばれます。

 

修正資本主義を成り立たすための
政府が持っている権力

以下より、
大きな政府を支える通貨発行権の話をしますが
非常にセンシティブであり、複雑なため詳細は以下を御参照願います。

本記事では 簡単な概要だけを解説します。

 

今まで見てきた通り 修正資本主義が
目指すのは、市場に積極的に介入する大きな政府です。

大きな政府である以上、財源が必要です。

  • 弱者を守るセーフティネットための費用
  • 失業対策であるインフラ整備などの公共事業費

など・・・

 

この財源を支えるのは、
税金ではなく 通貨発行権です。

 

日本のような以下の条件を持つ先進国は

  • 自国通貨建て国債
  • 変動為替相場制

財政破綻は起きません。
通貨発行ができるためです。

 

従って、
大きな政府の役割をする上で
財政的制約はありません。

 

現在 国の借金は1000兆円を超えていると
言われていますが
正確には、政府の国債発行残高です。

これは、どう説明されるのか?

 

まず前提として
通貨の発行は、
原則的には便宜上負債計上されます。

 

その証拠に
例えば、現金紙幣は日銀のバランスシート上では
負債計上されています。

 

日本政府のような巨大な権力機関において
『単なる負債計上される』
ということと
『事実状の債務』
であることは別次元の話です。

 

つまり、
国の借金の正体とは、現金紙幣のように
あくまで便宜上 負債計上される
単なる通貨発行量の履歴なのです。

 

政府が行う通貨発行=国債発行です。
つまり財源は国債発行です。

 

負債という言葉自体
巨大な権力を持つ日本政府と 我々民間では大きく
意味が異なり、
日本政府の場合は財政的負担ではありません。

 

そもそもですが
通貨の量は、一定ではありません。
国の人口や経済規模などで当然で変化してます。

大きな政府では、貨幣発行と徴税を使い、市場に対し
以下の適切なオペレーションをします。

  • デフレの時は、
    負債を拡大して貨幣発行を発行し、
    適度なインフレを目指す。
  • 過度なインフレの時は、
    税という形で貨幣を徴収して市場から貨幣を消して
    物価高騰を防ぐ

 

従って ネット上で知ったかぶりインフルエンサー
『通貨を発行しすぎて円の信認が落ちている』
という珍説をのたまっていますが、あきらかな間違いです。

上記の デフレ時 インフレ時の適切なオペレーションを
しない政府の通貨のほうが信用がないのです。

 

その証拠に 日本国債の現在の金利は最低域です。
信用があるが故に 
『どんなに金利を下げても国債が買われる』ので
現在の日本の通貨は絶対的な信用があるということです。

 

弱者保護は社会主義ではない

以上 見てきましたが、
修正資本主義は、社会主義と言えるでしょうか?

 

むしろ、修正資本主義は
資本主義に社会主義のいい所を加えたものであり、
資本主義を強化させた一つの発展形ではないでしょうか?

 

そして 修正資本主義は
経済成長させるためになくてはならないものです。

 

その証拠に 
修正資本主義と逆のことをやっている
いまの新自由主下の日本を見ていれば、よくわかりますね。

 

 

⑤まとめ

  • 弱肉強食は資本主義ではない
  • 弱者保護は社会主義ではない
  • 逆に言うと資本主義だからこそ弱者保護が必要
  • 日本は自国通貨建て国債、変動為替相場制
  • 従って財政破綻は起きない
  • 弱者保護のための財政的制約はない
  • 弱者保護は人道的観点からだけではない
  • デフレを回避し、経済成長させるためである
  • 暴走状態の資本主義下において
  • 弱肉強食による自己責任論は自身の首を絞めることとなる
  • 自己責任論を言っていい者は 誰の助けをもとめないことを
    宣言したものだけである。

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

本ブログの文章や画像の無断転用を禁止します