本ブログの御訪問ありがとうございます。
機械設計歴20年以上T.surfと言います。
今回は以下に関する記事です。
【機械要素】意外と知られていない
IAIロボシリンダ―の豆知識
(管理人メモ)
⇩本記事を読むと以下が わかります⇩
IAIロボシリンダーについて
管理人がIAIに問い合わせた
内容ついてメモをします。
①結論
管理人がIAIさんに問い合わせて得た知識を解説します。
- 低価格で短納期の理由
- 発注ミスした時の対処
- ステッピングタイプにもエンコーダー付き
- 張り出し長さについて
②低価格で短納期の理由
IAIではロボシリンダ―の部品を
内製化しているようです。
内製化によるメリットは以下となります。
- マージンを取る必要がないのでコストダウン
- 短納期化にも寄与
さすがにベアリングなどは購入しているようですが
ガイドやボールネジなどはIAIの内製品です。
ボールネジはもちろん転造ボールネジです。
機械部品が需要過多になり
ガイドの納期が半年~1年という場合でも
IAIのロボシリンダ―の納期に問題ないことが多いです。
③発注ミスした時の対処
私もやらかした経験があり、
かつて在籍していた会社の上司もやらかした
ことがあるのですが、
折り返しタイプの折り返し向きを
間違って発注した場合です。
実は、やろうと思えば自社内で簡単に修正できる
作業らしいのですが
実際は、保証の問題などで社内での修正は
難しいというのが実情です。
この折り返し向きの修正を
IAIで行ってくれます。
もちろん有料ですが、以下の理由により
- ベルトのテンション調整も行ってくれる
- 保証の問題もクリアできる
折り返し方向発注ミスの際は、
依頼しない手はないです。
管理人の経験上、
それほど作業費が高くなかったと
記憶しています。
④ステッピングタイプでもエンコーダー付き
まぁ これについては、知っている人が
ほとんどでしょうが、本記事は管理人のメモなので
記載しておきます。
ステッピングタイプでもエンコーダーによる
位置制御、速度制御のクローズドループ制御を
行っています。
つまり、ステッピングタイプでも
脱調レスということです。
⑤張り出し長さについて
張り出し長さについてですが、
IAIに問い合わせた結果
ジグの重心でもいいと言われました。
この張り出し長さも虚心坦懐に解釈すると
とにかくジグの最大張り出し距離として以下に
なると思います。
しかし、それにしても結構距離が短く
普通に設計して成り立たなくなってしまうことが
多いです。
これについて、管理人は
静的モーメントと
動的モーメント以外で
張り出し長さは
何の確認でしょうか?
IAIの営業に問い合わせてみました。
―IAI回答ー
ロボシリンダ―のガイド
は、それほど剛性が
ないのでガイドから、
あまりはみ出しが多いと
揺れが発生しやすい
との回答でした。
う~ん 納得できるような できないような・・・
さらに問い合わせた結果
―IAI回答ー
ジグ最大張り出し長さ
ではなく重心でOK
との回答でした。
つまりは
以下でOKだということのようです。
ただそれも、ジグによりけりなので
張り出し長さにジグが収まっていれば
安全には安全ですが・・・
まぁ、重心でもOKという意味合いのようです。
結局のところIAI的には
ジグがあまりにもはみ出ている場合における
揺れまでは保証できないということがあります。
⑥まとめ
- IAIは多くの部品を内製化しているので、
低価格 短納期 - モーター折り返しタイプの場合、向きを間違えて
発注した場合、修正対応をしてくれる - ステッピングタイプにもエンコーダー付き
つまり、脱調レス - 張り出し長さは重心位置でも一応可
本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。