tsurfの機械設計研究室

サーボモーターやエアシリンダの選定計算なども扱っている技術ブログです

スポンサーリンク


MENU

機械設計者として後輩や部下に対する正しい態度(俺を納得させろという態度はNG)

今回は以下に関する記事です。
機械設計者として
後輩や部下に対する正しい態度
(俺を納得させろという態度はNG)

 

⇩本記事を読むと以下がわかります。⇩

 

管理人T.Surf

機械設計は
個人のスキルだけでは
務まりません。

人格や人品も問われます。

 

 

①結論

部下や後輩の案に対する正しい対応

機械設計者に関わらずエンジニアたるもの
後輩や部下の案に対して以下の対応をとりましょう。

  • フォロー 
    〇〇の心配があるが
    ここは△△だから問題ないだろう等
  • 代案
    この案では〇〇の心配があるから
    △△の案のほうがいいだろう等
  • 補強案
    いい案だけど、ここもこうしよう等

を心がけましょう。
このように具体的な方針を示すこと
これをアドバイスと言います。

 

これが機械設計(広くエンジニア)における

  • 先輩が後輩に対して
  • 上司が部下に対して

の正しい対応の仕方です。

 

後輩や部下の案に対するNG対応

これに対してやってはいけない
間違った後輩や部下への対応は
生産性のないくだらないツッコミ
です。

 

勘違い上司

俺を納得させろ

 

と言わんばかりの
生産性のないツッコミに対して

根拠のない (あなた好みの)設計になるように
何度も何度も生産性がないやり直し

それにより、相手(後輩、部下)は
嫌気がさしたり
あなたに負の感情を抱くことになります。

 

 

②アドバイスとツッコミの例

事例

あくまで例ですが―

カバーを簡単に取り外せるようにするため
カバーの後ろだけ切り欠きにするとします。



すると・・・

 

アドバイスの例

アドバイスとは以下となります。

通常の上司

後ろが ごっそりなくなるけど
そもそも、そんなところに
指なんて入れないよね?

上記はフォローと言います。

 

通常の上司

では、後ろに指が
入らないように
簡単に〇〇でもしとくか

上記を補強案と言います。

このように部下の案に対しては
明確な道しるべを示してあげることです。

これがアドバイスです。

 

生産性のないツッコミの例

勘違い上司

そんなんで
カバーとして体裁を
成すの?

これをツッコミといいます。
俺を納得させろ
という姿勢が滲み出ている卑劣な質問ですね。

 

この場合カバーの体裁を成すのかどうかは
もはや価値観の話です。

だって、

  • どこからどこまでがカバーとしての体裁をなして
    いているのでしょうか?
  • どこからどこまでがカバーとしての体裁をなして
    いないのでしょうか?
  • そこに明確な線引きがあるのでしょうか?

 

従って

 

左右&上&前が
カバーされてんだから
カバーとしての体裁は
あんだろ

うしろからなんて
わざわざ指入れる用は
ないし
無理でもしなきゃ
入らねーよ

 

通常はこれで正論です。
つまり、価値観の話なんて
論理的根拠で決着をつけることなど
不可能なので、キリがありません。

まったくもって、不毛なツッコミであり
不毛なやり取りでもあります。

 

アドバイスと突っ込みを分けるもの

つまり、アドバイスとツッコミを分けるものは
そこに 

  • 価値観の話か論理的な話か
  • 発言者の意見や考えがあるのかどうか?
  • 発言者による具体的な方向性や道筋があるのか?

ということになります。

 

 

③なぜツッコミがいけないのか?
 倫理的な理由

社内お客様はNG

まず、大前提として
ツッコミはお客様がするもの
です。

 

当たり前でしょう。お客様はー

  • 装置のことをよく理解していない上に
  • お客様から理解する姿勢は必要ありません。
  • それに不安だからツッコミを入れるんです。

なので、お客様は
こちらがわかりやすい説明をして納得していただく
立場なのです。

 

それに対して社内の人間は違います。
社内の人間はお客様ではなく敵同士でもありません。
なので―

  • お互いがお互いを理解しようとして
  • お互いをフォローしあわなくてはいけません

だって仲間なんですから。

それにそうでなくては、
仕事を円滑にする上で面倒くさいですよね。

 

つまり、社内の人間にツッコミを入れる人間は
自分が社内でお客様になっている
ということです。

だからダメなんですよ。

 

このような人間に

  • 先輩である資格
  • 上司である資格

はありません。


以後、このような人物を社内お客様と呼びます。

 

時間の無駄

上記のカバーへの切り欠き追加の事例の場合
カバーとしての体裁を成しているのかどうかは
価値観の問題に過ぎません。

 

価値観の問題にすぎないことに対して

勘違い上司

そんなんで
カバーとして体裁を
成すの?

と言われても、部下や後輩は答えようがないし
では、どうしたらいいのでしょうか?

まるでわかりません。

 

そもそも、

どこからがカバーとしての体裁をなして
どこからがカバーとしての体裁を
成さないのでしょうか?

 

この明確な基準がないまま 社内お客様の後輩や部下は、

そもそも根拠がない
社内お客様が気に入るような答えを

ノーヒントかつ手探りの中で探さなくてはいけません。

 

下手をすれば
そもそも根拠がない
社内お客様が気に入るような設計を

ノーヒントかつ手探りの中で何度もやり直さなくては
いけません。


絶望的に生産性のない不毛な工数です。

 

 

④なぜツッコミがいけないのか?
 周りの評価

結局このような社内お客様のやりたいことは
ツッコミを入れて部下や後輩に全部説明させて

勘違い上司

おれを納得させろ

というただのマウント取りであり

勘違い上司

おまえは俺を
納得させなくては
いけない立場だ

と、部下や後輩に自分の支配下
であること認識させたい卑劣な行動なのです。

 

なので、
回りのまともな方は、この社内お客様のことを

周りの
まともな社員

こいつは
自分から理解
しようとしない

マウントバカだ
バカじゃね?

となり、信用を失っていきます。

 

 

⑤なぜツッコミがいけないのか?
 会社の評価

この場合 よほどまともな会社であれば
言わないだけで、
社内お客様の一連の行動を

 

役員

部下や後輩への
マウント取りする
レベルの低い人間

つまり、

  • 仮に設計のレベルは高くても人格的に劣悪
  • 仮に設計のレベルは高くても指示や指導スキルが皆無

という評価を下します。

 

会社としては 後輩や部下が 
社内お客様のせいで

  • 嫌気がさして辞めたり
  • やる気をなくしてパフォーマンスを下げたり

などすれば、
社内お客様がいなくなる以上の損害となります。

 

会社は、

  • 社内お客様が思っているほど甘くありませんし
  • 実は 社内お客様のことを
    それほど重要とはおもっていません。
  • 言わないだけで社内お客様の評価は
    下がっています。

 

 

⑥まとめ 機械設計者に必要なもの

機械設計者に必要なものは、当然以下ー

  • 知識
  • 経験
  • 設計スキル

が求められます。

 

ですが、それと同等以上に
人格や人品 後輩や部下への指導能力
も問われることとなります。

 

このことは、

どんなにスキルが高い人間でも
人格や人品が劣悪であれば使い物にならない

ということを意味します。

 

なぜなら、

いくら機械設計スキルが優秀な人物でも
その下についた後輩や部下が―、

  • この人物を嫌になって辞めたり
  • やる気をなくしてパフォーマンスを落としてたり

ということになっては
この人物を失う以上の人的損失を被ることになるからです。

 

本記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

本ブログの文章や画像の無断転用を禁止します