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機械設計歴20年以上のT.surfと言います。
今回は以下に関する記事です。
【エア機器の知識】
スピードコントローラーの仕組み
⇩本記事は機械設計初心者の方で以下の方にオススメです⇩
スピードコントローラー
ってどんな
仕組みなんだ?
⇩本記事を読むと以下が わかります⇩
スピードコントローラー
の仕組みを解説
します。
①結論:スピードコントローラーの構造
概要
スピードコントローラーには
- チャッキ弁
- 絞り弁
上記が内蔵されています。
メーターアウト(排気絞り)用のものは
概ね 以下のような構造になっています。
流量調整部
この部分によって流量を調整します。
流量調整部とある部分が
ネジの締め込みや緩みによって
青の⇔方向にスライドします。
流量調整部のニードルが
以下の状態であればエア流量が多くなり、
以下の状態であればエアの流量が減少します。
チャッキ弁部
チャッキ弁については
以下の記事を御参照ねがいます。
なおスピードコントローラーの
チャッキ弁は実際には記事紹介の
ボールとスプリング方式ではありません。
以下のようなゴム素材になっています。
以下のような方向にエアが流れると・・・
エアの力で、ゴムのチャッキ弁が緑の矢印方向に広がり
シールされ、エアが流れなくなります。
ですが、以下の方向に流れると・・・
エアの力で、ゴムのチャッキ弁が緑の矢印方向に変形し
流路が解放されエアが流れます。
②スピードコントローラーの動作
メーターアウト(排気絞り)制御の場合で説明します。
スピードコントローラーを通るエアは
2つの流路に分岐されます。
- チャッキ弁を通るエア
- 流量調整部を通るエア
エアシリンダーへエアを供給する場合
以下のような結果となります。
- チャッキ弁を通るエア
- 流量調整部を通るエア
両方が通過するわけですね。
エアシリンダーからエアを排気する場合
以下のような結果となります。
エアシリンダーから排気されるエアが
チャッキ弁を変形させエアが通らないように
しています。
結果的にニードルによって流調されたエアのみが
通れるようになります。
③スピードコントローラーのエア記号
スピードコントローラーのエア記号は
以下となります。
- チャッキ弁
- 絞り弁
が共存している記号ですね。
④まとめ と 補足
スピードコントローラーには
- チャッキ弁
- 絞り弁
上記が内蔵されています。
絞り弁によって、エアの流量制御をすることにより
エアシリンダーの速度を制御できます。
チャッキ弁があることにより
- メーターアウトでは排気のみ絞る
- メーターインでは供給のみ絞る
ということが可能となっています。
また、スピードコントローラーはエアの流量を
調整できる機能があることにより
エアブローの流量調整用
にも使われます。
その場合
チャッキ弁なしのスピードコントローラー
も選べます。
本記事は以上です。
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